レポート
2023.09.29

行ってみた・やってみた!国立科学博物館の特別展「2023海展」へ

行ってみた・やってみた!

行ってみた・やってみた!国立科学博物館の特別展「2023海展」へ

2023年夏から東京・国立科学博物館にて開催されている特別展「海展」、息子と一緒に行ってきました。美術館や特別展は音声ガイドを迷わず借りる我が家。今回の声は桝太一さんとのこと、対談もあるようで楽しみです。1人1つづつ借りていざ出発!

 

第1章 海と生命の始まり

海展に行ったはずなのに、まず出迎えてくれたのは…なんと、小惑星「リュウグウ」やはやぶさ2の展示。宇宙から語り出すなんて…と驚きを隠せない私たちでしたが、海はいつどのように出来たのか、鉱物の神秘にもどんどん引き込まれ、24億年前の海水化石には息子も大興奮。宇宙好きな子も海好きになりそうな流れです。

そしてその興奮の横には! 初期生命誕生の場と言われている約40億年前の熱水噴出孔(チムニー)が!この流れからのチムニー!という納得感と、模型とデジタルが癒合されたジオラマ展示の迫力に感動。ここからどっぷり海の世界へ入り込みました。

続いて生物の誕生へ。 水中で起こった人間の祖先の進化。真核生物の誕生から、カンブリア紀、デポン紀、四肢動物へ…。長い年月をかけて海が育てた命。母なる海への恩恵を改めて感じます。この表には圧巻!

 

第2章 海と生き物のつながり

地球とは?海とは?ひとつづつの窓を覗きながら進んでいくと、美しい海の中の映像が大画面で迎えてくれます。豊かな海の大切さを心で感じました。

そして日本と海の話へ。 海底火山、地震、軽石といった身近なNEWSの話題にも触れながら、生態系や海流など日本の海の特徴が紹介され、黒潮の魚類コーナー、親潮の魚類コーナーでは、緻密な魚の模型が!サンゴ群衆の再現、藻類とサンゴの共生も剥製や模型で特徴をゆっくりじっくり見ることが出来、水族館とはまた違う楽しさです。

振り向くと…ずっと気になっていた哺乳類コーナー!特別展とは思えないこの展示の迫力どうですか!大きく取り上げられていた“ホエールポンプ”実は初めて知りました。音声ガイドでもとても分かりやすく解説していて興味深かったです。深海生物のコーナーもありましたよ。

 

第3章 海からの恵み

海の恵みというと、漁業や資源というイメージでしたが、ホモ・サピエンスの海洋進出、遺跡や航海技術からの展示!。第1章の宇宙といい、海とのつながりの切り口が幅広くて、この特別展は本当に面白いです。

そして息子が1番興奮したのは、深海を調査するJAMSTECの無人探査機「ハイパードルフィン」実物展示!実物はやはりテンションが上がりますね。沢山の男の子たちがこの展示に群がっていました。息子も右から見たり左に回り込んだり「あーこの手で色々なものを掴んでいたんだなぁ!握手したい…!」と、妄想タッチしておりました。(触れてませんよ!w)

海のキッズサポーター

北極域研究船の模型展示もありました。 実はこの船、現在建造中。10/20締切で船名を募集しています。我が家ももちろん応募しますよ。ぜひ皆さんもこの船のことを詳しく知って応募してくださいね。
JAMSTEC北極域研究船について

 

第4章 海との共存、そして未来へ

レッドリスト、海ごみ問題、環境汚染、海洋酸性化、海洋貧酸素化など海の問題がそれぞれパネルや具体物でまとめられていました。海ごみで作られたごみモンスターも展示。パネルを読まない人たち(涙)も、この展示には足を止めていました。多くの人にこの海問題が届いてほしいなと感じながら、私自身も初めて知る内容もありとても勉強になりました。

海のキッズサポーター

そして、海との共存について。 ブルーカーボンやジオエンジニアリングについて、海洋生分解性材料やSNSピリカの紹介、DASH海岸からの学びも。最後は海へのメッセージを送るスペースとさかなクンからのメッセージでした。正直この部分はもっと大きな展示にして欲しかったという想いもありましたが、海の良さや面白さ、人とのつながり、素晴らしさをメインにしていた特別展だったので、ここは各自が想いを馳せるこのバランスがちょうど良いのかも。

海のキッズサポーター

最後の最後は…、恒例のお土産スペース。これがまた異色のぬいぐるみや限定が多数でお財布の紐が…。スネイルフィッシュぬいぐるみが欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、夫に止められてファイルケースと図録だけで我慢。(せめてダイオウグソクムシを買っておきたかった…と、現在後悔中ですw)

海のキッズサポーター

とはいえ、何より買って良かったのがこの公式図録です。これはオンラインショップでも購入できるそうなので、もし海展には足を運べないけど興味がある!という人には猛烈におすすめです。展示内容が詰まっているだけでなく、展示しきれなかった内容までどっしり詰まっていました。
海展公式サイト「グッズページ」

海のキッズサポーター

海展は2023年10月9日(祝・月)まで。 もう一度行きたいと思っているほど良い特別展でしたので、海好きの方はもちろん、これを読んで気になった方はぜひ足を運んでみてください。

海を知り
未来を考える

とても良い機会になりました!

海と日本プロジェクトでも美しい海を守るべくさまざまな活動を行なっていきます。皆様も是非共有していってください。活動情報はSNSでお知らせしています!

 

海展公式サイト: https://umiten2023.jp/

海プロ東京Twitter: https://twitter.com/umiprotokyo

 

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