レポート

行ってみた・やってみた!清掃工場見学でごみを学ぶ!

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行ってみた・やってみた!

行ってみた・やってみた!清掃工場見学でごみを学ぶ!

ブルーサンタに参加したり、海や町のごみ拾いをするようになった息子。分別の意識も持ち始め、ごみのその先が気になり出してきたので、練馬清掃工場の見学会に参加してきました。

見学所要時間は約2時間。今回は夏休み特別版「親子見学会」として、通常の見学会に加え、スケルトン清掃車も登場!小さなお子様から、高学年のお兄さん・お姉さんまで幅広く訪れていました。

練馬清掃工場は可燃ごみを焼却処理する工場で、2015年に竣工。比較的新しい清掃工場です。工場内はとても清潔感に溢れ、匂いなども勿論ありません。大気汚染や水質汚染の原因となる物質も無害化する処理技術も備えているそうです。とても良い見学会でしたので、見学の一部をご紹介します!また、この見学会に参加してから我が家が行った「ごみへの取り組み」もご紹介いたします。

清掃工場見学会

この日は夏休みの親子向けと言うことで、子ども向けイベントが特別に組み込まれていました。人数も多かったことから3グループに分かれ、私たちのグループはまず輪投げ!実はこの輪投げ棒は…清掃工場の煙突なんです。1番高いのはどこだか分かりますか?答えは「豊島清掃工場」。近くにサンシャイン60があることから煙突高210Mという高層に設計されたそう。なにこれ?という興味が湧く仕掛けさすがです!

そして大画面でのデジタル清掃工場クイズ。こちらでは分別ルールや資源の大切さなど、体を使ってYES!NO!と楽しく学べました。

また、横には大きなガラス窓がありプラットフォームに清掃車が来る様子がとても良く見えます。ひっきりなしに入ってきて、ごみをバンカに投入していく光景。こんなにもごみって運ばれてくるのか…と、驚きます。子どもたちも飽きることなく見続けていました。

そしていよいよ、工場内の見学へ。清掃工場の方に案内してもらいながら最初はごみゾーンへ。さまざまな資源ごみが並び、どのようなものに再生されるのか、リサイクルの大切さを教えてもらいました。また、東京23区の埋立処分場は、今の場所が最後の場所なのだというお話もしてもらいました。

東京湾はまだまだ残ってるじゃないか!と思われがちですが、船の航路など必要不可欠な海域は残さなくてはいけません。この処分場が埋め立て終わってしまうと23区内の処分場は無くなり、23区内で新たな処分場を確保できない場合は、他県にお金を払って処分してもらうことになるそうです。他県に頼むということはお金がかかり税金が高くなります。環境問題という側面だけでなく、生活にも直結する事態。残された貴重な埋立処分場を1日でも長く使用するため「少しでもリサイクル!」という心がけをもっと多くの人が真剣に持つべきだと改めて感じました。(写真は豊洲付近の東京湾)

続いてはごみバンカのごみクレーン! ごみバンカとは、ごみを燃やすまで溜めておく場所。そのごみを幅約5.3Mもある巨大クレーンバケットでつかみ、焼却炉へ。一掴みなんと最大8トン。ごみ収集車約6台分だそう。かなりの迫力です。そして私たちが出している恐ろしいほどのごみの量に驚愕しました。そして遠目からなのでなんとなくですが…、リサイクル出来そうなプラごみも多く混じっているように感じました。

海のキッズサポーター

次は焼却炉へ。ぎゃー!燃えさかる火の中を見学!?…ご安心を。こちらは映像です。しかしながら本物さながらの大迫力!800度以上の高温で灰になるまで完全に燃やすのだそう。なお、金属等が混じっていると下流で動いているコンベアーに挟まって、故障の原因となるそう。ごみの分別は機械故障にも影響するのですね。

お次は灰バンカや発電システム。練馬清掃工場の発電システムは、ごみ焼却の熱で蒸気をつくり、その力でタービンの羽を回転させて発電する「蒸気タービン発電」だそうです。

海のキッズサポーター

最後は中央制御室へ。練馬清掃工場ではパソコンでほとんどのシステムを監視操作しているそうですが、やはり現場でないと確認・調整できないことも多いとのこと。交代しながら24時間体制で働いているのだそうです。右上の電子パネルには発電電力と送電電力が表示されていました。発電された電力は清掃工場の電気に使われていますが、余った電力は電気事業者に売却。その事業者は学校などの公共施設に関連している業者に売っているそうです。

海のキッズサポーター

工場内見学が終わると清掃車が待つ屋外へ。この日はスケルトン清掃車も登場し、ごみ収集のデモストレーションやクイズ、撮影会などをしてくださいました。スケルトン車は何度見ても楽しいですね。子どもたちも大盛り上がりでした。

海のキッズサポーター

工場見学は本やテレビで見るのとは異なり、やはり迫力があって面白いです。また、その場で質問したりお友達の質問を聞けることも勉強になりました。

我が家の取り組み

自宅に帰ってから、息子と一緒に「ごみ」について一緒に色々と考えてみました。息子が気になっていたのは「燃えるごみ」という言い方。プラだって紙だって「燃える」。でもなるべくリサイクルをしなくてはいけないのだから、「燃える」のではなく「リサイクルが出来ない・燃やすしかない」ごみではないかと。確かに…!ちょうど分別しやすいごみ箱に変えたかったので、組立家具&無印良品を組み合わせて分別ごみラックを作り、オリジナル分別シールを作ってみました!「燃やすしかないごみ」「燃やすことも出来ないごみ」どうでしょう?リサイクルしなくちゃという気持ちが強くなりませんか?w

海のキッズサポーター

また、生ごみの水分問題も考えさせられました。水をしっかり切らないと悪臭の原因となるほか、ごみの重量が増えてごみ収集車の運搬効率が悪くなり、排気ガスのCO2排出量が増加。焼却効率も悪くなり燃やす際のCO2排出量も増加。つまり地球温暖化に拍車をかけてしまうのだそう。そこで我が家では、野菜くずなどは一旦乾燥させてからごみ箱へ入れるように決めました!出来ることから少しづつ。清掃工場の見学をきっかけに、家族でまた一歩前進出来た気がします。

海のキッズサポーター

今回参加した親子見学会は夏休みの特別企画ですが、1時間半程度の見学会(輪投げやスケルトン清掃車は無し)は毎月開催されているようです。質問も沢山でき、工場の大きさも体感出来る絶好の機会です。是非行ってごみや環境に対して興味を深めてみてください。

海と日本プロジェクトでも美しい海を守るべくさまざまな活動を行なっていきます。皆様も是非共有していってください。活動情報はSNSでお知らせしています!

 

◆分別シールダウンロード: オリジナルごみ分別シール(シール台紙等に印刷してお使いください)
◆海プロ東京Twitter: https://twitter.com/umiprotokyo

 

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