1/22(日)埼玉県の彩湖・道満グリーンパークでごみ拾い+自然発見ゲームのイベントが開催されました。実はこのイベント、小学生たちが大人たちを巻き込んで作ったイベントなんです。
その小学生たちとは、海のキッズサポーターかのいちゃんが2021年10月に立ち上げたごみ拾いサークルE.E.B.(Epic Enviro Buddies)のメンバー!
E.E.B.は毎月この彩湖・道満グリーンパークでごみ拾い活動をしており、ごみ拾いを通じてお会いした戸田市の菅原市長からの提案で、公園の社会実験として、今回のイベント開催にチャレンジすることになったのだそう。(写真は2022年に市長のご家族と一緒にごみ拾いをした時のもの)
菅原市長にご紹介いただいた、戸田市のナックプランニングさんや、NPO法人共同生活推進協議会さんに共催となってもらいながら、企画も、チラシ作りも、サークルの皆んなが中心となって作り上げました。
当日は天気にも恵まれた“ごみ拾い日和”。受付や企画の説明なども全て子どもたちで行います。テレビ埼玉さんのテレビ取材も行われていました!
菅原市長も応援に駆け付けてくださり「頑張るぞ!おー!」の掛け声でイベントスタート。地元の親子連れなどが参加する中、私の息子も参加させてもらいました。
今回は単なるごみ拾いではなく、ごみ拾いをしながらグリーンパーク内の自然を発見していくイベントのため、トングやごみ袋と併せて、双眼鏡を貸してもらえました。初めての双眼鏡に息子のテンションがあがります。
早速、地図を片手にごみを拾いながら湖に向かって歩きます。湖畔に出ると水鳥!首にかけてもらった双眼鏡を慌てて覗くと「あ!オオバンちゃんじゃない!?」と大はしゃぎ。
E.E.B.メンバーに自然発見のヒントを教えてもらったり、たくさん拾ったねぇ!と声がけをしてもらいながら、楽しくごみ拾いをしていきます。
「プラタナス見つけた!」「あ!こっちにはノイバラ!」なかなか前に進めないほど、公園の豊かな自然!まだ冬なので枯れ木も多かったですが、それでも芽吹き始めている木も。「大きなビニールが落ちてる!」「こんなところに空瓶ー!」ごみも沢山見つかりました。
小さなお子様も一生懸命トングでごみ拾いしながら、かけっこをしたり、家族みんなで自然探しを楽しんだりしていました。
ゴールに到着すると、ポイント集計。景品までもらえて大喜びの息子の前に、とめきちお掃除隊のとめきちくんが登場。とめきちくん、キレイだと思っていた公園にまだこんなにごみがあったの?!と、驚いていました。
グリーンパークは、個人的にも何度か家族で訪れたことがあり、BBQや遊具遊びを楽しんでいたのですが、そこまで自然を意識したことはありませんでした。今回、湖や木、花、生き物、沢山の自然に目を向けることができ、こんなに自然が溢れる素敵な公園だったのだと、改めて感じると共に、この自然を大切に守っていきたいな、と感じました。かのいちゃんをはじめとするE.E.B.メンバーの皆さん、素敵なきっかけをありがとうございました。是非また開催して欲しいですし、もっと多くの人に参加してもらいたいなと感じました。
子どもがE.E.B.メンバーのお友達ということで声がけしてもらい参加したというこちらのご家族。もともとごみ拾いには興味があり、海などでごみ拾いイベントに参加したことはあったそうですが、グリーンパークでのごみ拾いははじめてだったそう。「グリーンパークは整備・清掃が行き届いているのか、思ったよりはごみが少なかったですが、それでもタイヤが落ちていたり、お弁当&飲み物一式がまるっと放置されていたり、タバコのポイ捨ても目立ちました。」とお母様。「自然発見ゲームが楽しかったです。てんとう虫なんてまだいないと思ったら、服に付いていて…びっくりしましたw」とお兄ちゃん。妹ちゃんも「見てみて!ごみ拾ったら、お菓子もらっちゃったのー!」と、笑顔で景品を見せてくれました。
「ごみ拾いは初めてだったのですが、お友達に誘われて参加しました」というこちらのご家族。「吸い殻がとても多くて拾うのが大変でした。でも鳥や虫など発見しながら子供と楽しめました」と、お母様。「ごみ拾い楽しかったです!」とお姉ちゃん。「鉄のごみとか落ちてて危ないなぁって思いました。プラスチックのごみやタバコの吸い殻も多かった。でもゲームになっていたので、大きなごみを見つけると嬉しかったです。カマキリの卵も発見したの。」と、笑顔で教えてくれました。
「何度かごみ拾いイベントに参加したことがあったけれど、双眼鏡をもってごみ拾いしたのは初めてで、すごく楽しかったです」というのは、私の息子。「鳥もあんなにじっくり見たのは初めてだったし、双眼鏡を使うとあんなに大きく羽まで見ることが出来るんだどびっくり!」「ごみって沢山あるとガッカリしちゃうけれど、沢山拾えるとスッキリするから好き。また参加したいし、もっとお兄ちゃんになったら僕もごみ拾いサークル作ってみたいな」と、話していました。
「小学生とのコラボ企画ということで、最初は不安もあったのですが、かのいさんの熱意がとても有ったうえに、お母様の行動力も素晴らしく、提案をするとすぐに実行してくださったので、不安はすぐに解消されました。とても良いコラボができたと思っています。私たちは通常ごみ拾いをするだけなのですが、今回は自然発見という面白い組み合わせの発信ができ、こんなに鳥の種類がいるのだなぁとか、自然の豊かさにも気付かされ、自分達も楽しかったです。ぜひまたコラボしたいです。」 と、平井まゆみさん。
「活動を一緒にしているナックプランニングさんが小学生とコラボをするというので取材に来ました。」と、お話を聞かせてくれたのは、埼玉県の川の魅力を発信しているSATAMAリバーサポーターズ(通称リバサポ)の中前さん。「かのいさんとお話ししたら、リバーサポーターズに登録していただいているということだったので、これから一緒に色々と活動できるだろうと楽しみにしています。彼女の活動も応援していきたいと思っています。」と、エールを送ってくれました。
「彩湖・道満グリーンパークの魅力を伝えたいという話を、今回提案してもらったので、それでは是非ということでサポートをさせてもらいました。」と、お話を聞かせてくれたのは、自然学習センターの学芸員さん。「公園のごみ拾い自体が目的ではなく、自然の魅力を知ってもらったうえで、どう行動するか?そういったことを彼女たちは発信してくれたと思っています。これからも応援していきたいです。」と、メッセージをくれました。
「周りがきれいになると、自分の心もきれいになって気持ちがいいです。」と、ゆずさん(左1)。「友達と一緒にやるので楽しいし、きれいになるのってやっぱりいいなぁって毎回感じます。」と、りかさん(左2)。「いろんな人からありがとうと言われたり、嬉しい言葉をかけてもらえると、やっていて嬉しいなと思います。」みゆさん。「ごみを集め終わって袋を見た時に達成感が好きです。」ゆうくん(右1)。「道がきれいになると、気持ちがいいからです!」と、ゆうたくん。 メンバーそれぞれが、素敵な想いを持ってごみ拾いをしているのだなと、感じました。
「不安も沢山あったのですが、いろんな人の協力のおかげで無事に成功できてとても嬉しいです。今やっている毎月のごみ拾いは中学生になっても続けていきたいですし、忙しくなってきても、もっと色々チャレンジしていきたいです。」と、かのいさん。「幼い頃からこの公園には良く来ていて、自然学習センターの学芸員の方達にもお世話になっていたので、その方達とこういった形で関わることが出来て、娘の成長をとても感じました。好奇心が多い娘ですが、これからもついていくしかないなと(笑)、応援しています。」と、お母様からも熱いエールが。
「大好きな海を守りたい!」という想いから、友人を巻き込み、大人を巻き込み、周囲を巻き込んでどんどん飛躍していくかのいさん。今回参加していた小さな後輩たちは、E.E.B.メンバーに憧れを持ったようです。ごみ拾い活動を通して、自然や海を大切に思う気持ちが、色々な人たちに繋がっているのだな…と感じました。中学生になってからの活躍も本当に楽しみです。
海と日本プロジェクトでも美しい海を守るべくさまざまな活動を行なっていきます。海のキッズサポーターの皆さんとも力を合わせて色々な取り組みをしていきたいと思いますので、皆様も是非共有していってください。活動情報はSNSでお知らせしています!
海プロ東京Twitter: https://twitter.com/umiprotokyo
2021年10月に結成した、埼玉県美女木小学校6年生6名からなるごみ拾いサークル。荒川と繋がり、東京湾にも繋がる彩湖が自分達の1番身近な海洋問題地点と考え、毎月1回、彩湖・道満グリーンパークでごみ拾い活動をしています。
海と日本プロジェクトの一環でもある地域貢献事業。株式会社ナックプランニングとNPO法人共同生活推進協議会が協働で、街の魅力を発信しながらクリーン活動を実施しています。
埼玉県戸田市
小学6年生
海洋インフォグラフィックコンテストをきっかけに、ごみ拾いサークルを立ち上げた小学6年生の女の子。市長さんや企業さんを巻き込んでイベント企画にもチャレンジ中です!将来の夢は、小さな子どもが海を好きになってくれるような絵本を描く絵本作家さん。