日本各地の「海に興味・関心がある子どもたち」と一緒に海のミライを考えるプロジェクト“海のキッズサポーター”。今回は東京都品川区在住の小学4年生をご紹介します。彼女の海に対する想いや海に携わる活動をご覧ください。
登山が趣味で3歳頃から家族と一緒に山へ行っているですが、「森の木を切ると海を守ることに繋がる」と聞き、海を学ぶために林業を学びに行ってきました。海と森は繋がっていること、木を植え、育て、そして切って使うことで海が守られている。“森は海の恋人”という言葉がとても心に響き、大好きな言葉になりました。
この学びがきっかけとなり、登山へ行くと水源をどのように守っているのか、水源探しをするようになりました。山によっては水源に網が張ってあり、人間が荒らさないような工夫が見られました。水源は目立つものばかりではありませんが、木の根本からちょろちょろと水が流れているところを見つけられたりします。この水が川になり海へ繋がっているのだなと、海と森の繋がりを体感しながら登山を楽しんでいます。
2020年 全国学芸サイエンスコンクールのポスター部門に応募し、旺文社・赤尾好夫記念賞(入選)をもらいました。きっかけは、ルーブル美術館の関係者が開催した「海の色を作る」というワークショップへに参加したこと。その後に新聞で全国学芸サイエンスコンクールを知り、ちょうど自由学習でマイクロプラスチック問題なども勉強していたため、「大好きな海を守って欲しい!」という海の環境保護のポスターを応募することにしました。テーマは「レジぶくろを減らしてキレイな海を」。私たちが捨てたレジ袋によってもたらされる温暖化や海の生物へ影響を描きました。水温が上がって海に温泉が出来てしまったり、イルカが酸素ボンベを背負って泳ぎ、魚たちは病院へ…。海の色を丁寧に描きながら絵本のようにストーリーがあるポスターにしました。
海の幸も大好きなので、家族と一緒に千葉の市場にもよく足を運んでいます。色々な魚が並んでいるのを見るのはとても楽しいですが、一番好きなのは本マグロのすき身。行くたびに必ず買います。そして市場に行った際には大抵近くの灯台にも立ち寄り、海を眺めたり、干潟で少し遊んだりしています。広い市場で沢山の魚を見て、海に立ち寄り、魚が食卓に並ぶと、海が私たちの食卓にも繋がっているのだと実感します。「この美味しい魚を安心して食べ続けるためにも海を守らなくてはいけない!」と、いつも感じます。
自宅から自転車で20分程度のところに、大森ふるさとの浜辺公園があります。整備もされていて浜辺もあるキレイな海浜公園で小さい頃からよくピクニックをしに行っています。今でも天気が良い日は家族で行き散歩したり海を眺めたりしています。また家が運河沿いのため、ベランダに出ると運河を見ることができ、運河でのカヌー体験もしたこともあります。海が身近にある生活なので、海の環境のことも身近です。たまに運河にポリ袋とかが浮いているのを見ると、魚が食べちゃったら大変だな…、と悲しくなってしまいます。運河に浮いているごみは拾えないので見ると辛いです。
今はまだキレイな海があるからいいけれど、これから先なくなってしまうかもしれない。例えばプラスチックゴミを海や道端にポイ捨てしたり…。私たち子供は誰もがダメだと知ってるのに、大人の中には分かっていない、出来ていない人が多い気がします。海を守っていくためには、私たちがそのことを伝えたり、ごみ拾いなどの行動をしたりして頑張らなくちゃいけないと思っています。そのためにもいろいろな体験をして、たくさん学び、呼びかけもしていきたいです。(※写真は新型コロナ蔓延前に長崎で体験したイルカウオッチング)
海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深めていく「海のキッズサポーター」。今回取材をした“海の宇宙飛行士”さんも、海のミライをしっかり考えてくれていました。
彼女にとっての海とは「透き通っていて魚が気持ちよさそうに泳いでいる」イメージだそう。美しい海を守るべく、海と日本プロジェクトではこれからもさまざまな活動を行なっていきます。海のキッズサポーターの皆さんとも力を合わせて色々な取り組みをしていきたいと思いますので、皆様も是非共有していってください。活動情報はSNSでお知らせしています!是非フォローしてください。
海プロ東京Twitter: https://twitter.com/umiprotokyo
東京都品川区
小学4年生
海と山が大好きな小学4年生の女の子。自宅が運河沿いということもあり海は身近な存在。3歳から始めた趣味の登山を通して、海と山との繋がりを知り、より一層海への環境意識が高まったそう。キレイな海を守るため、多くの人に環境問題を伝えていこうと勉強中。将来の夢は宇宙飛行士になって宇宙から地球の海を見ること。