番組情報
2025.02.21

私たちは海の90%を知らない〜深海の謎に迫る〜 WEB前編「深海水族館」

私たちは海の90%を知らない
〜深海の謎に迫る〜

2025年1月13日(月)放送

WEB前編「深海水族館」

イメージ

地球の70%を占める海。現在確認されている海の生物は24万種類だが、これは極一部にしか過ぎない。海底の地形や生物も謎だらけ。解明できているのは全体のたった1割なのだ。

イメージ

日本の海の広さは世界6位で、そのほとんどは深海。5,000mを超える海水保有体積はなんと世界一。しかし深海には更に知られていない世界が広がっている。近年、解明が進み、様々な発見が相次いでいるが…。さぁ!未知の可能性にあふれる暗黒の世界に出かけよう!

イメージ

スタジオには「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」でお馴染みの、ココリコ田中直樹さんと、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん。今回は、池を飛び出して深海だ。「海の90%を知らないというタイトルにビックリした!」「そんなに知らないんだ?!」と、驚く二人。

イメージ

解説には、海の現状に詳しい日本財団の海野さんにお越しいただいた。「私達は海の10%しかわかってないんです。」と、海野さん。

イメージ

そもそもナゼ日本は深海が多いのか?「4つのプレートが太平洋側にあって、それがぶつかり合って片方が下に潜り込んで溝になり深い海ができる。これだけのプレートがこの1ヶ所に集まっているのは世界でもなかなかない場所ですし、地殻変動が頻繁に起こっているので、海溝も沢山あるんです。」と、海野さん。

イメージ

深海と呼ばれるのは「200mより深いところ」。世界の平均水深は約3,800mほどだが、世界で一番深い海はフィリピンの東側にあるマリアナ海溝で深さ10,920m。水圧は1cmに1万トン。水温は2度と宇宙に行くよりも困難とされ、深海は行きづらく分かり難いとされている。

イメージ

日本で一番深いのは小笠原海溝で9,800m。身近な海でいうと駿河湾も深い。静岡県伊豆半島の先端、石廊崎から御前崎の間に広がる駿河湾の最深部は2,500m。湾としての深さは日本一だ。今回はここで深海生物の生態調査に挑む!

イメージ

まず、ココリコ田中さんが訪れたのは深海生物に特化した展示の沼津港深海水族館。駿河湾の生物を中心に常時100種類を誇る展示で大人気の水族館だ。

イメージ

深海生物に詳しい先生を…と、招いたのは。小学校6年生の渡邊智仁さん。「メンダコやラブカなどシンプルな深海生物たちも好きなんですが、最近発見された新種のヨコヅナイワシが好きです!」と、いう智仁さん。

イメージ

ヨコヅナイワシとは2016年駿河湾で発見された深海魚。深さ2,000m付近に生息し、体長1m20cmを誇るビッグな深海魚で2021年に新種登録された。駿河湾の深海における捕食者の頂点と言われている。 

イメージ

智仁さんは3歳の頃から深海生物に魅了され、昨年の深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトの研究成果発表会では、大好きなヨコヅナイワシを題材に出場。見事大賞に輝いたスーパーキッズだ。

イメージ

ヨコヅナイワシは世界でまだ7例しかあがっていない貴重な生き物。「こんな生物が地球にいたんだ!という驚きと、まだ発見されていない種類にもこんな風に大きな生物がいるんじゃないかという夢を感じさせてもらいました!」と、智仁さん。

イメージ

そう…!私たちは海の90%を知らない!そんな深海という未知の世界を案内してくれるのは、沼津港深海水族館の甲斐さん。まずは人気生物ベスト3を教えてもらったぞ!

イメージ

第3位はサケビクニン!深さ100〜600m付近に生息し、ゼラチン質のぶよぶよの皮膚を持つ深海魚。ヒゲみたいな所は「味蕾(みらい)」と呼ばれ、胸ビレが変化したもの。この味蕾を触れさせる事で味がわかり、真っ暗な深海でも、エビやカニを捕食できるのだ。

イメージ

その先の水槽にいたのはベニテグリ。体の色が赤い深海魚だ。実は深海生物、意外と赤く鮮やかな色合いをしている魚が多い。理由は海の中だと赤色が吸収されやすい色だから。深くなれば深くなるほど、赤色が黒くグレーに近い地味な色に見え、敵の目を欺く保護色の役割を担うのだ。

イメージ

暗黒世界が育んだ特殊なスペック。例えば、チョウチンアンコウは餌をおびき寄せるために光る器官を持っている。そして、深海魚の目が大きいのは、暗い場所でもよく見えるように少ない光を集めるための進化なのなのだ。

イメージ

続いて人気生物第2位はタカアシガニ!タカアシガニは世界最大の甲殻類。足を広げると最大で4m近くにも成長する。

イメージ

「世界最大級のカニが日本に、駿河湾にいるってことが、とても誇らしく、嬉しいですよね!」と、田中さんと智仁さんは大興奮。意気投合していた。

イメージ

人気第1位は…超稀少!深海のアイドル。タコの仲間「メンダコ」だ。智仁さんも、生きている本物は今ここで初めて見たという超激レア生物!

イメージ

下から見ると、8本足、吸盤もちゃんとある、歴としたタコ。普通のタコは漏斗と呼ばれる器官から海水を吸って吐き出しながら後ろ向き動くが、メンダコは足と足の間が膜で繋がっていて、パラシュートみたいにふわふわと泳ぐ。また、スミも持っていない。

イメージ

捕食時は、エビなどが近づくと足で水流を起こし巻き込んでガブリ!耳のように見えるヒレは泳ぐ際にバランスを取る重要な役割を持っているのだそう!この可愛い風貌がとても人気なのだが展示してる水族館はとても少なく、展示できても50日間が飼育最高記録。今回メンダコを見ることができたのはとてもラッキーだったのだ。

イメージ

さて、それでは、こういった深海生物はどうやってし入手しているのか?。WEB中編では深海の底引き網漁に密着した様子をご紹介!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

WEB中編 深海底引き網漁

 

書ききれなかった内容やメンダコちゃんが泳ぐ姿、U-NEXTなら番組丸っと配信でご覧いただけます!↓↓↓↓↓

私たちは海の90%を知らない~深海のナゾに迫る!~(U-NEXT)

\ 記事をシェアしよう /
X LINE ニュースを共有

関連リンク

いいね!じゃぱん・特別編「行ってみた!海の学び場」WEB3
番組情報
2025.03.05

いいね!じゃぱん・特別編「行ってみた!海の学び場」WEB3

いいね!じゃぱん・特別編「行ってみた!海の学び場」WEB2
番組情報
2025.03.05

いいね!じゃぱん・特別編「行ってみた!海の学び場」WEB2

ページ内トップへ