レポート

<海のキッズサポーター>海に関する活動や学びはライフワーク! 熱源サミットの仲間と切磋琢磨する魚の研究者

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海のキッズサポーター

海に関する活動や学びはライフワーク!熱源サミットの仲間と切磋琢磨する魚の研究者。

海のキッズサポーター

日本各地の「海に興味・関心がある子どもたち」と一緒に海のミライを考えるプロジェクト“海のキッズサポーター”。今回は神奈川県横浜市在住の中学1年生をご紹介します。彼の海に対する想いや海に携わる活動をご覧ください。

 

今までどのような経験をされましたか?

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海好きへのきっかけは2歳の時に買ってもらった「くらべる図鑑」

2歳の時に何気なく古本屋さんで買ってもらった「くらべる図鑑」。動物や車などのページがある中、僕がハマったのは深海生物でした。そこから海好き・魚好きになり、水族館などに通い始めたと、母から聞いています。

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新しいことにチャレンジし始めた低・中学年

小学1年生になると、横浜・八景島シーパラダイスと、海の研究施設が協力・協働して開催する体験型の学びの場「シーパラこども海育塾」に参加。生き物だけでなく、環境も学びはじめました。

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2年生・3年生は、新江ノ島水族館体験学習プログラム「えのすい生き物研究所」子どもボランティアに参加。約2週間毎日、新江ノ島水族館に通い、バックヤードに入れてもらったり、3人ずつのチームに分かれてテーマに沿った水槽を作り研究をまとめました。チームの仲間と水槽作りや発表準備をするのは楽しかったですが、リハーサルで合格をもらわないとユニフォームの白衣がもらえず、発表もできないので毎日大変でした。でも、お客様に発表した時、お客様が自分たちの水槽に興味を持ってくれた喜びは今でも覚えています。

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4年生になると、海と日本プロジェクトin かながわが開催した湘南ビーチクリーンや、海と日本プロジェクト× いこーよ開催の「鮮魚店のお仕事体験をしよう」に参加しました。鮮魚店のお仕事体験は、まず魚の目利きから教わって、お店の看板や値札を手書きします。商品を並べて実際にお客様にお魚をおすすめしたり、マグロのすき身を作るのも楽しかったです。体験後にはお給料をもらい、新鮮なお魚をたくさん買って帰りました。魚屋さんは前から好きでしたが、実際に仕事を見て、更にかっこいいなと思いました。

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また、海と日本プロジェクトと朝日小学生新聞が開催した「目指せ!第2のさかなクン“小さかなクン” コンクールにも挑戦し『オニヒトデ いいやつ?わるいやつ?』という作品で、海と日本プロジェクト賞も受賞しました。幼少期から憧れていたさかなクンからエールをもらうことが出来、更にやる気が出ました。

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学びを深め、発展させていった高学年

5年生になると、海への探究心はさらに深くなり、株式会社イノカ開催の「よこはまサンゴ礁ラボ2021」、海と日本プロジェクトinかながわ開催の「タコから学ぶ神奈川の海」、海と日本プロジェクト開催の「水中ドローンで知る私たちの海」等に参加。日本さかな検定3級にも挑戦し合格しました。

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また、学校の自由研究で『鯛の鯛図鑑』を制作。さまざまな魚から、胸びれを支える骨「鯛の鯛」を採取し、比較研究を行いました。この研究に協力してくれたのが、4年生の時、お仕事体験でお世話になった鮮魚店“魚國さん”です。鯛の鯛を集めるのに力を貸してくれて、とても有り難かったです。

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鯛の鯛は、集めれば集めるほど面白く、自由研究を提出した後にも、第2巻、第3巻と制作を続け、現在ではなんと6巻目に突入。約175種類の鯛の鯛が集まりました。この鯛の鯛図鑑は、魚國さんにも置いてくれています。自宅から電車で1時間程度かかる魚國さんですが、今でも月に1回は定期的に足を運び、美味しい魚を買ったり、珍しい鯛の鯛をもらったり、僕の大切な場所のひとつです。

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6年生になると、日本さかな検定2級に合格しました。さらに海と日本プロジェクトの「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクト」に参加したり、海と日本プロジェクト「全国子ども熱源サミット」で関東ブロック代表となり、鯛の鯛図鑑の発表も行いました。

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今までの経験を飛躍させた中学生

小6で経験した、全国子ども熱源サミットの影響はとても大きく、BSよしもと『ワシんとこ・ポスト』や、tvk『あっぱれ!KANAGAWA大行進』へのメディア出演に繋がりました。収録は緊張しましたが、番組の中でも鯛の鯛を紹介することが出来、多くの人に魚の魅力を伝えられたと思っています。(→tvk『あっぱれ!KANAGAWA大行進』2023年6月3日放送アーカイブ

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また、熱源サミットで出会った海の仲間とは、グループLINEで今でも連絡を取り合い、情報交換をしたり応援し合っています。中でも千葉県のりつと君、長野県のこうが君、静岡県のはやせ君は仲良しで、千葉に行ったり、静岡に行ったりして会っています。学校の友達では伝わりにくい、海のマニアックな話を思う存分し会える友達は僕の宝物です。

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ホネホネサミット2023に自分のブースを個人出展!

2023年10月に大阪市立自然史博物館でホネホネサミットという骨に関するイベントが開催され、自分のブースを出展しました。ブースには鯛の鯛の展示をしたり、図鑑や資料を並べ、来訪者に鯛の鯛の説明をしました。

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かなり緊張をしましたが、やってみたら結構楽しくてあっという間の時間でした。ホネホネサミットは、魚の骨だけでなく、動物や人間の骨に興味が深い人も多かったので、今まで自分の周りにいない、様々な分野の人たちの話を聞くこともでき、新鮮で面白かったです。

 

現在の活動について教えてください

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生命の星・地球博物館での標本ボランティア

現在は二つの博物館でボランティア活動をしています。1つは小田原市にある、神奈川県立 生命の星・地球博物館での魚類標本製作ボランティアです。ここで大人の方々に混じって標本を作っています。

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実は、生命の星・地球博物館には、瀬能宏先生という日本魚類学会の代議員をしている魚類で有名な先生がいらっしゃるのですが、その先生に「鯛の鯛図鑑」を見ていただきたく、お手紙を書いたんです。そのことがきっかけで、博物館に何度か通わせていただき、その後、魚類標本製作ボランティアに参加してみないかと声をかけてもらいました。

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活動としては月に1回集まり、僕は主に「展鰭(てんき)」という魚のヒレを広げる作業をよく担当しています。自分でも簡単なアルコール漬けの標本作りをしたことはありましたが、こういった本格的な標本作りは初めて。ヒレをピンと綺麗に立てることがとても難しいですが、標本作りはとても楽しいです。1番楽しいのは、色々な魚を見ることが出来ること。そして、さかなクンも尊敬している著名な瀬能先生とお話しできるという時間も、とても貴重で嬉しいです。

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観音崎自然博物館での博物館ボランティア

2つ目の活動は、横須賀にある観音崎自然博物館で、展示生物の飼育管理のお手伝いをしたり、お客様への展示説明をするボランティアです。月に1〜2回は博物館へ足を運び、その日来たボランティアの方々と一緒に、魚の餌をあげたり、水槽の掃除をしたりします。珍しい魚を間近で観察できるのがとても楽しいです。

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また、裏方作業だけでなく、博物館を訪れる一般のお客様に魚の説明をしたりもします。最初は緊張しましたが、今はだいぶ慣れてきました。いろいろな人と交流できるのがとても面白いです。

 

水産庁「さかなの日」賛同メンバーに抜擢

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また、最近では水産庁が行っている「さかなの日」の賛同メンバーに抜擢されました。「さかなの日」とは、毎月3日から7日はさかなを食べよう!魚を食べることによって、おいしい魚を未来につないでいこう!と、水産庁が呼びかけている取り組みで、僕もこの取り組みをPRしています。

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大手スーパーやコンビニ、食品メーカーや飲食店、水産業種や料理教室が賛同メンバーとなっている中、僕の「鯛の鯛図鑑」が、お魚関連のおすすめ書籍として紹介されています。自分の手作り図鑑が、色々な人達に見てもらえるようになり、とてもありがたいです。

 

今後の活動について

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鯛の鯛図鑑の充実化

もっともっと北から南まで深海魚などの鯛の鯛を集めたいです。鯛の鯛図鑑にはまだバリエーションが少ないと思っているので、そういった珍しい魚を増やしながら、図鑑をもっと充実させていと思っています。

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2024年の活動

1月13日にNHKの沼にハマってきいてみた、に出演し、「さかな沼」として、鯛の鯛や僕の活動を紹介をしました。また、魚クイズにも参加し、初代おさかな沼王をいただきました。実際は、放送されたよりももっと多くのクイズ問題があってすごく楽しい時間でした。

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1月21日は国際水産物料理コンテスト「Fish-1グランプリ」にさかなの日の賛同メンバーとしてステージに立ち、鯛の鯛の紹介をしました。恐れ多くも、さかなクン、漁港さん、お魚かたりべ早武さんと同じステージ。AKB48の方々もいらっしゃったので悪天候でしたが観客席は人でいっぱい。緊張しすぎて怖かったですが、熱源サミットの仲間や、さかな仲間が応援に来てくれて心強かったです!また「サインください」と、小学校低学年のお魚キッズに声をかけてもらったり、水産庁長官とご挨拶することが出来たり、素晴らしい1日でした。

 

将来の夢

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将来は、2024で魚に関する教授になるか、科学者や研究者になりたいです。先日、日本さかな検定準1級にも合格したので、2024年は1級を絶対に取るつもりです。中学生になって、勉強も忙しくなり、好きなことをやり続ける時間と学業の両立が難しくなってきていますが、イベントに参加したり、ボランティア活動などは、積極的に続けていきたいと思っています。

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海と日本プロジェクトのさまざまなイベントに参加しながら、海への理解を深めていく「海のキッズサポーター」。今回取材をしたそうたさんも、海のミライをしっかり考えてくれていました。 幼少期から魚が大好きなそうたさんにとって、憧れのさかなクンの背中を追いかけつつ、海好きの仲間と切磋琢磨しながら、ボランテイア活動や学びへのチャレンジをし続けることはライフワーク。勉強が忙しくなっても活動は続けていきたい!沢山の人たちにも魚の大切さ・面白さを伝えていきたい!という強い想いがとても心に響きました。これからが益々楽しみです。

海と日本プロジェクトでも海や魚を守るべくさまざまな活動を行なっていきます。海のキッズサポーターの皆さんとも力を合わせて色々な取り組みをしていきたいと思いますので、皆様も是非共有していってください。活動情報はSNSでお知らせしています!

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海プロ東京Twitter: https://twitter.com/umiprotokyo

 

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ニックネーム:こさかな そうた

a 神奈川県横浜市
中学1年生

2歳から海にハマり、毎年数えきれないほどの、海イベントやコンテスト、ボランティア活動などに参加する中学生。5年生の時に制作した鯛の鯛図鑑がきっかけで、全国子ども熱源サミットの関東ブロック代表に。現在はテレビ出演したり、水産庁「さかなの日」賛同メンバーとしても活躍中です。将来の夢は東京海洋大学の教授!

海のキッズサポーター公式ページ

 

 

 

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