現地に行かないとわからない事、行ったから分かった事。今回は大好きな事を突き詰めて研究を深める小学生を大特集!(こちらは「海好きキッズの自由研究」のWEB3です。→①はこちら)
続いての自由研究の舞台は長崎県五島市。五島列島最大の面積を誇る福江島にやってきたのは、福島県の小学五年生の結城希和子さんです。
コンテストのプレゼンでも洋上風力の魅力を伝えてくれていました。
希和子さんが注目したのは、五島の沖合に浮かぶ風車「はえんかぜ」。海に浮かぶ風力発電施設としては国内初で、環境への配慮と技術革新が融合した先進的なプロジェクトです。
案内してくれるのは戸田建設の牛上さん。さっそく船に乗って実物の『はえんかぜ』を見に行きます。
出航しておよそ30分。はえんかぜの近くまでやってきました!「ス!スゴイ!」と息を呑む希和子さん。
はえんかぜは、水面から100Mもの高さがあり、ひとつ2000kw、約1800世帯分の発電が行えるそう。
波と一緒に動く浮体式で、重心を深くして浮かせているスパー型。福江島の周辺は海が深いため、条件に合う地形になっているんです。
現在、風車は、はえんかぜを含めて7基設置されていて、将来的には9基並ぶ予定で作業を進めているのだそう。
大満足の結城さん、次に向かった先は建設ヤード。ここで作られたものは、専用の大型船を使って運ばれ沖合で組み立てられます。いやぁ、ダイナミック!
実物のブレードも有りました!これまたすごく大きい!!!流線型の形状も間近で見ることができました。
そして最後は、作られた電気が市民の暮らしにどう関わっているのかを調査。やってきたのは五島市役所。五島市役所未来創造課の川口さんが電気自動車に乗って案内してくれます。
五島市では2050年ゼロカーボンシティを目指しており、電気自動車をはじめ様々な施設が充実。再生可能エネルギーの拡大を推進しています。この電気自動車も、はえんかぜや太陽光など再生可能エネルギーを使用して走っているのだそう。
川口さんが案内してくれたのは、五島市の特産品を扱う「しまおう」。魚好きの結城さん。おすすめを聞いてみるとこちらのトビウオで作った揚げかもぼこを教えてくれました。「甘くて柔らかくてとっても美味しいです!」と、希和子さん。
実はこれらの特産品を作る電気は、五島産の再生可能エネルギーなんです。五島市には五島市民電力という地域電力があり、そこが五島市で出来た再生可能エネルギーを販売しているのだそう。
実際に加工場をのぞいてみると、確かに「五島市民電力」の看板がありました。「これからこの再生可能エネルギーをもっと広げて、島全体がゼロカーボンになれることを目指しています!」と、川口さん。
「五島市に来てみて、風の力は私達の暮らしや未来を変えてくれるっていうことを実感しました。これからも、自然エネルギーやバイオエネルギーについて調べてみんなに知ってもらいたいと思います。」と、希和子さん。
五島市の再生可能エネルギー「いいね!」
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2024年度のみんなのあおいろはこれで終了です。2025年度のみんなのあおいろをお楽しみに!
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