「行ってみた!海の学び場」。続いての学び場は愛媛県大洲市。愛媛県立長浜高等学校にお邪魔しました!(こちらは「行ってみた!海の学び場」のWEB③です。→①はこちら)
「長浜高校水族館部です。まずは僕の大好きなマダコのエビフライちゃんちゃんを紹介します。」と、案内してくれたのは、水族館部の大西部長。高校に水族館!?一体どういうことでしょう。
「高校生が自分たちの手で生き物のメンテナンスをしたり、水族館を運営している、そういう部活動となっています。」と、大西部長。全国でも大変珍しい水族館部。全校生徒の半数以上が入部する人気の部活で、約150種2000匹以上の生き物を生徒たちで飼育しています。
さらに、月に一度、第3土曜日に予約制で一般公開を開催。生徒自ら生き物の解説を行ったり、受付、駐車場の管理などの運営も携わっているのだそう。今年最初の一般公開に向け準備を進める生徒たちに密着しました!
長高水族館では、個々の部員がそれぞれの生き物や水槽を担当。さらに一般公開に向けて4つの班に分かれて活動をしています。
こちらは研究をしている研究班。1人1人が、テーマを持って自分たちで研究をしている班になります。
これまで新種の発見やクラゲ除けクリームの開発などを高校生とは思えない質の高い活動を行っています。
こちらは繁殖班のクマノミチーム。ここではクマノミの繁殖を行っています。
他にもクラゲ、カメ、サンゴと3つの班があるそう。生き物の繁殖も水族館では大切な業務です。
こちらはデザイン班。広報チームでは、長高水族館の公式インスタグラムの運営。
一般公開時の展示品の作成や、水族館で流すBGMの作曲、グッズの制作など、クリエイティブな作業をになっています。
最後はイベント班。
主に一般公開日にお客様に見せるようなイベントを行っています。どんな企画でお客さんを楽しませてくれるのでしょうか?
長高水族館の魅力は、このように4つの班が連携し高校生の部員が運営していること。生き物と生徒が主役の水族館!いいね!
ところで、高校にある、珍しい部活動その成り立ちには、長浜のまちの歴史が大きく関わっているのだそう。「四国で初めて水族館があった町ということで、町自体が水族館の歴史を背負っているんです。」と、教えてくれたのは長浜高校水族館部の顧問、重松さん。
かつて、木材の集散地として栄えていた、長浜町に1935年、四国初の水族館が誕生し、長浜のまちのシンボルとなりました。しかし、半世紀たった1986年、老朽化のために水族館は閉館。 人口も減少してしまいました。
長浜高校の廃校も噂される中、町に活気を取り戻すべく水族館部が発足。 現在水族館があるのは、かつて長浜水族館があった場所なのだそう。
高校生たちの熱意は地元の人たちも動かしました。水族館部のために、漁師さんが用意してくれた水槽。展示用にと獲れた魚が入れられています。地元漁師さんとの繋がりがあってこその水族館部なんですね!
今や全国各地の生き物好きが集まる長高水族館部。県外からの生徒は学校の近くで寮生活をしています。「元々魚興味があって、水族館飼育員になりたいです。」「生物学者だけでいいかなと思っていたんですが、サンゴかわいい!ってなってます」と生徒たち。
親元を離れて暮らす生徒たちにも町の支えが。それは水族館部の生徒が通う食堂。「長浜高校に入りたいと言って、全国から来てくれるなんて、想像もつかなかった!」と、調理をしてくれているお二人。生徒を支える地域の人たちの温かさ、町に活気をもたらす長高水族館部。いいね!
さて!2025年の初の一般公開日。
「これかわいい!」「見てみて!ヤドカリー!」と、お客さんの反応も上々。生徒たちによる生き物の解説も好評です!
外ではイベント班イチオシの企画「イシダイショー」が始まりました。なんと、イシダイの䙥ちゃんがサッカー!ドリブルからシュートが決まりました!お次は回転。イベント班の企画 イシダイショー!大盛況で大成功です。
「高校生は遊ぶみたいなイメージだったんですけど、研究とかしていてすごい!すごいという言葉しか出てこないです。」と、水族館を楽しんだご家族。
「めっちゃいい公開日ができたと思います!すれ違うお客さんがみんな「楽しかった!」と、言ってくれたので実感できました。新たに3階をオープンさせたり、もっと良い仕組み作りをしたり、これからも色々やっていきたいです。」と、大西部長。
まだまだ進化が止まらない長高水族館部の未来にいいね!
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次回のみんなのあおいろも、いいね!じゃぱん・特別編として30分のスペシャル放送です!
youtubeにてアーカイブも配信中!(放送後約2〜3週間程度でリリースされます)