いいね！じゃぱん特別編
2025年2月15日（土）放送

行ってみた！海の学び場　WEB①

島国の日本において切っても切れない「海」。今回は海についての学びを大特集！まず向かったのは京都府舞鶴市にある学び場。一見普通の学校ですが、敷地内にあるのはなんと大型の船！ここは海上保安官を育成する学校なんです。

海上保安官は、海上や沿岸部での犯罪の取り締まりや海難救助、さらには、領海警備から海洋調査まで幅広い任務を受け持つ、海のスペシャリスト。

 入学と同時に国家公務員の資格を得るので学ぶことが自体が公務のため、入学金や学費は無料。日本の海を守るため、日々訓練に励んでいます。

船乗りの基本と言われるロープワークの実習では…失敗すると腕立て伏せのペナルティ。全員合格なら教官が腕立て！？ どうも、厳しいだけではなさそうです。

海上保安学校は４つの課程で構成されており、海の現場で働くプロフェッショナルを育成するのが一般課程。

一般課程は、船の運航を担当する航海コースや整備を受け持つ機関コースなど、５つの部門に分かれています。

実習授業でラーメンを作っていたのは主計コース。船内での調理や会計を受け持っています。船に乗ると長期間海の上で過ごすので、調理は非常に重要な役割です！

海上保安学校は全寮制。約530名が共同生活を行なっています。学校内の売店にはお菓子の種類も豊富。公務員として給料が出てるので自分たちの食べる分は自分で稼いだお金で！社会人としての心得も、バッチリです。

海上保安学校ならではの学び場といえば乗船実習。7泊8日の船内生活に密着させてもらいました！

海に出るにあたって重要なのは、船が正常に動くこと。そこで活躍するのが、船の整備を担当する機関コースの皆さん。

「自分の操作で船のプロペラの角度が変わって速度が変わったりするので、緊張しました。エンジンが大きいので難しさと楽しさがあります。」と、機関コースの知久さん。バイクや車を愛する機械好きの知久さんにとって、機械に囲まれた船内はまさに理想の職場。船を支える機関コース、頼もしい！

乗船実習は学校のある舞鶴を出港し、瀬戸内海まで行って戻ってくるコース。実習の舞台となるのは、練習船「みうら」です。

船内を案内してもらいました。ここは洗濯機や洗面台、お風呂がある女子諸室。船の中ですが湯船があったりと、誰もが働きやすい職場作り。時代にマッチしていますね。

こちらは4人部屋。上下2段ベッドが2つ、ロッカーが4つあり、荷物などをしまえるようになっています。だれかが仮眠している部屋も。海に出れば24時間体制。実習でも本番と同じように、当直を組んで任務にあたるんですね。

今回のルートでは、狭い上に交通量の多い関門海峡と来島海峡が待ち受けています。 特に来島海峡は、潮の満ち引きに合わせて航行するコースが変化するという世界的にも珍しい場所。

それほどの難所を選んだのも、航海コースの学生を鍛え上げるため！経験豊富な教官がいるとはいえそんな場所で、船を操る学生のプレッシャーは相当なものです。

「学校で習う授業はあくまでも座学。実際船に乗ることで、操作や機能などより実践的な知識技能を習得できる内容になっています。」と、主任航海士の小籔さん。

狭い海域を行き交う多くの船と早い潮流。 そんな海で船を走らせる航海コース、かっこいいですね！

難所を超えれば穏やかな瀬戸内海。 主計コースの皆んなも揺れを気にせず揚げ物が作れます。 この日は瀬戸内の名産カキフライ！ 

「サクサクしていて美味しいです！」と、仲間たち。おいしい料理で仲間を支える主計コース、みんなの笑顔が嬉しいですね！

厳しい実習の合間にも仲間とのリラックス時間があります。お菓子タイムを楽しんでいた中に、先ほど舵を握っていた河田さんの姿が。「小さい頃から将来の夢は船に乗ること。人の役に立ちたいと思い、国民の命を守る海上保安官を目指しました。」と、河田さん。

夢に向かってひたむきに勤め上げた乗船実習。自分の職務を全うし、仲間と助け合うシーマンシップで無事学校に到着です！

好きなこと得意なことを磨き上げ、海のエキスパートを育てる海上保安学校。いいね！

次は。海に囲まれた日本だからこそ必要な人材を育てる３つの学び場をご紹介！
WEB②でご覧ください！！
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行ってみた！海の学び場
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