いいね!じゃぱん!特別編。「海好きキッズ大集合」。続いても海の生き物を守るための研究ですが、蒼太さんとは異なるアプローチ。神奈川県在住の小学6年生。藤井景心さん。「危険なプラスチックごみ ゴーストギア」。
(こちらは放送した内容の2つ目の記事です。最初から読む方はこちら)。
ゴーストギアとは、海に流出した漁網、漁業用ロープ、しかけなどの漁具のこと。
「インフォグラフィックの両端にいるアザラシとカメをご覧ください。体に廃漁網が絡まっています。アザラシはパニックになると自分の体を回転させる習性があるので、網が余計に絡まってしまいます。ウミガメは肺呼吸なので網が絡まって息継ぎができないと溺れてしまいます。
海に流出するプラスチックごみは海洋プラスチックと呼ばれており、ペットボトルやビニール袋が話題になりますが、なんと海洋プラスチックごみの60%は漁具だったのです。」と、景心さん。
景心さんは、このゴーストギアから生き物を守るための積極的なアクションを起こしています。海水浴客で賑わう神奈川県江ノ島。ここに景心さんの姿がありました。
「今までで一番大きいのは茅ヶ崎の方にあった漁網ですね。」と、景心さん。大型のものは1キロを超える長さになる漁網、これが海に流出したら、多くの生き物に悪影響を与えてしまいます。漁網以外にもブイやロープなど、様々なゴーストギアが打ち上げられていますが、それはごく一部で、大部分は海を漂っています。
「多くの漁具が海に流出する原因は主に3つ。1つ目は、海の上で悪天候などによってなくなってしまう逸失。2つ目は、使えなくなった漁網を海に捨ててしまう投棄。3つ目は、使った漁網を置き去りにしてしまう放棄です。廃漁網処分費用が高額で、漁師さんの負担になっていたり、遠洋漁業で沢山の魚を獲った後、重い漁網を船に積むと燃費が悪くなるので、使い捨てる現状もあるようです。
解決策は主に4つあります。1つ目は漁具の流出を防ぐこと。2つ目は使い終わった漁具を適切に回収すること。3つ目は生分解性の漁具を設計すること。4つ目は使い終わった漁具をリサイクルすることです。」と、景心さん。
漁網はペットボトルの次にリサイクルしやすい資源と言われています。リサイクルされた漁網から繊維を作り、ペンケースやランドセルに生まれ変わるアップサイクル!
ゴーストギアを嘆くだけでなく進んでごみ拾いを行い、具体的な解決策まで調べ上げた景心さんの力作!いいね!
武田龍ノ助さんのインフォグラフィックも「なにげなく出されるゴミが奪う海洋生物の命」と題した、環境問題を扱ったもの。
子ども達が心配しなくてはいけない現状を作ったのは大人たちです。
普段、目にすることの少ない海のごみだからこそ、彼らの作品を見て、自分ごととして捉えなければいけませんね。
続いては、海ごみ以外に、海が直面している問題「地球温暖化」や「海産物」に対する作品です。
WEB④でご覧ください!!
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海好きキッズ大集合!4
次回のみんなのあおいろは…
youtubeにてアーカイブも配信中!(放送後約2〜3週間程度でリリースされます)