いいね!じゃぱん!特別編。「海好きキッズ大集合!」。続いてご紹介するのも、海洋生物をテーマにした作品。千葉県在住中村蒼太さんの「アサリだけじゃない、潮干狩りの魅力、生き物たちの暮らす干潟を守ろう」
(こちらは放送した内容の2つ目の記事です。最初から読む方はこちら)。
「僕は3年生のときから干潟に通っています。干潟にはたくさんの生き物がいます。
コメツキガニは砂団子作りの名人です。ニホンスナモグリは砂潜りという名前のわりに砂に潜るのあまり得意ではありません。干潟でいろいろな生き物を見つけるのは、まるで宝探しのようです。」と、蒼太さん。
蒼太さんを虜にする、干潟の魅力とは…?ということで、蒼太さんが通っているという千葉県にある干潟、三番瀬での活動にお邪魔しました。
早速、蒼太さんを追いかけると…もう何か見つけた様子!
見つけたのは、コブヨコバサミというヤドカリの仲間。「ここまで大きいのは見つけたことないです!」と、嬉しそう。続けざまに3匹もゲットしました。“宝探し”と言っていた意味がよくわかります。
次は大きなカニをGET。本当に取るのが上手です。
基本的には毎週干潟に行っているという蒼太さん。三番瀬は潮干狩りスポットでもあるので、美味しい貝も。こちらのマテガイは酒蒸しやバター焼きなどいろいろな調理法が楽しめます。
しかし蒼太さんは、食べるとかわいそうなので“飼う派”なのだそう。ご自宅を案内してもらうと…所狭しと並んだ水槽がズラリ!およそ30個ほどあるそう!
ヤドカリ、ハゼ、こんな可愛いフグまで!これまで育てた干潟の生き物は80種類に及ぶとの事。でも、インフォグラフィックで伝えたい事は生き物の魅力だけではありませんでした。
「潮干狩りの時期になると、干潟は多くの人で賑わいます。たくさん採れたアサリを嬉しそうに眺めながら帰り道を歩く人たち。その足元に置いていかれた小さな生き物たちがいます。“これアサリじゃないから食べられないよね”と置いていかれるシオフキ。“持って帰っても飼えないよ”と言われ、洗い場に置かれるコメツキガニ。
照りつける太陽のもとで行き場を失った貝やカニたちが苦しい思いをしています。『この光景を知ってほしい!』これがこのコンテストに応募したきっかけです。」と、蒼太さん。
さらにインフォグラフィックには、自然環境における干潟の重要性も盛り込まれていました。それは干潟の酸素の量。「一番値が低くなっている日は、青潮が起きた後です。溶存酸素量が2.0より低くなると生き物たちに影響が出ると言われていますが、干潟の溶存酸素量は常に2.0を上回っていました。」と、蒼太さん。
蒼太さんは、干潟で生き物を採取するだけではなく、溶存酸素量も測っていたんです。この日は「6.3ml」。2ml以下だと、生き物に悪影響があるってことだから、干潟の水は酸素が豊富なんですね。
酸素が豊富な理由を聞かれると「植物プランクトンが光合成をしてたくさん酸素を発生させることや、やっぱり干潟は水の満ち引きが激しいので水の入れ替えがあるからだと思います。」と、蒼太さん。フィールドワークで培った見識の深さに審査員の皆さんも聞き入っていました。
コンテストには、デザイナーや企業の代表など様々な分野の審査員が参加しています。
蒼太さんの発表に注目したのは北海道の水族館、AOAO SAPPRO山内館長。
「ヘコアユという魚を700匹飼ってるんですけど、2週間前に、急に調子が悪くなる子が増えたんです。溶存酸素を調べてみたら、下の方が少し水の回りが悪くて低かった。水の周りを工夫したら、なんと体調悪い子がいなくなったんです。溶存酸素は本当に重要なのだなと。今、改めて思いました。」と、山内館長。
海の生き物のプロも共感するほどレベルの高いインフォグラフィック。いいね!
続いても海の生き物を守るための研究ですが、蒼太さんとは異なるアプローチ!海ごみ問題の作品です。
WEB③でご覧ください!!
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海好きキッズ大集合!3
次回のみんなのあおいろは…
youtubeにてアーカイブも配信中!(放送後約2〜3週間程度でリリースされます)