様々な分野が注目する、海洋インフォグラフィックコンテスト。(こちらは後編です。前編を読んでない方はこちら)。
地域創生をテーマに日本各地の魅力を発信する企業、羽田未来総合研究所が賞を贈ったのは、「海洋気象観測船がつなぐ海と私たちの暮らし。」 田中夢乃さん、矢野杏奈さんの作品です。
より多くの人に、この作品を見てもらうため、羽田空港の中にあるカフェ「和蔵場」に展示しました。
さらに、コンテストにノミネートされた20作品全てを羽田空港内に展示!
国内外を問わず、たくさんの人が利用する羽田空港なのでPR効果は抜群!通りかかる多くの人が足を止めて作品に見入ってくれていました。
展示されたのは、空の玄関だけではありません。高速道路を管理するネクスコ東日本は、展示場所を海のど真ん中に選びました!
東京湾アクアラインの大人気パーキングエリア「海ほたる」です。ここでは2024年3月9日〜24日の期間、全20作品が展示され、海を背景に海の問題や大切さを伝えています。
「ネクスコ東日本は、SDGsの目標達成のため地球環境の保全に貢献します。中でも東京湾アクアラインは世界最大規模の海洋土木事業として、建設当初から海洋問題に取り組んでいます。」と、NEXCO東日本 関東支社 グループ経営チームの木村さん。
海で進む環境悪化など小学生の皆さんが自分ごととして捉え、未来に引き継ぐという趣旨で行われている海洋インフォグラフィックコンテストに共感し、海ほたるでの展示を決めたのだそう。高速道路を管理する企業だからこそ、環境への取り組みに熱心なんですね。
また、CO2削減のためにプラスチック容器をバイオマスカップに変更したり、不要になった野菜を肥料に変えて花壇に利用するなど、子どもたちに負けてはいられないと、大人たちも様々な取り組みを行っていました。
魚群探知機のメーカー古野電気が選んだのは、今西奏大くんと飯田あささんの作品「未利用魚が未来をつくる! チーム鹿児島からチームJAPANへの挑戦!」でした。
奏大くんは、地元の鹿児島県で深海魚のブランディングを行う「かごしま深海魚研究会」と出会って深海魚の美味しさを知り、この作品を作りました。そして、商品として扱われることが少ない深海魚のイメージアップを訴えるこの作品に古野電気が注目したのです。
実は古野電気、地域住民や自治体が主体となって、子どもたちに食事を提供するコミュニティの場「こども食堂」に食材を提供しているんです。その「こども食堂」で、奏大くんに深海魚を紹介してほしいとラブコールを送りました。
快諾した奏大くん。さっそく食材の深海魚を探しに市場へ向かいました。協力してくれたのは、かごしま深海魚研究会の代表を務める大富教授。鹿児島の海を知り尽くす大富教授がいれば鬼に金棒です。
まず目に留まったのはハマダイ。かごしま深海魚研究会のマスコットにもなっている深海魚です。そしてアイダイ、ウメイロ。色々な深海魚が水揚げされていました。
その中で大富教授のおすすめは、奏大くんのインフォグラフィックにも描かれていた「カガミダイ」。タイという名前ですが、鯛の仲間ではなく、マトウダイという仲間で深海魚。白身で刺身やお寿司、煮ても焼いても揚げても美味しいのだそう!
カガミダイの他に、アカカサゴも購入しました。
かごしま深海魚研究会では、県内の深海魚を「うんまか深海魚」としてブランド化し、その美味しさを全国に発信しているそう。この魚たちも勿論「うんまか深海魚」です。
知らないからこそ食べて欲しい深海魚。カガミダイは、奏大くんが大好きな塩焼きで!アカカサゴはホイル焼きで調理しました。
奏大くんが振る舞う深海魚。「おいしい!」「深海魚を食べたこと無かったけどめちゃ美味しい!」「また食べたくなる味です!」と、嬉しい声があちこちから聞こえ大盛況!
奏大くんも「嬉しいです!」「美味しい!」とモリモリ食べて大喜び。
古野電気の皆さんも会場に駆け実食。「うんまかですか?」「うんまかです!」大人も子ども大満足のうんまか深海魚!奏大くんのネクストステージも大成功でした。
好奇心に探究心。そして豊かな表現力を持つ子どもたち。その原動力は、みんな『海が大好き』ということ。好きだから、もっと知りたい。好きだから、みんなに知って欲しい。大好きを追い求め、成長していく彼ら。この先、どんなステージに進むのか楽しみです!
海洋インフォグラフィックコンテスト ネクストステージ篇 〜WEBまとめ前編〜
みんなのあおいろ30分スペシャル 番組アーカイブ<COMING SOON!>