番組情報

みんなのあおいろ・30分スペシャル!2022年海洋インフォグラフィックコンテスト篇

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みんなのあおいろ30分スペシャル! 2022年10月8日(土)放送

2022年海洋インフォグラフィックコンテスト篇

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子供たちが発表しているのは海に関する自由研究。大好きな海のこと。そこに起こっている問題や未来に向けて取り組みたいことなど、興味のあることを小学生が調べ、デザインを学ぶ専門学校生と協力してインフォグラフィック作品に仕上げるコンテストのプレゼン発表会です。

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あなたは海という言葉でどんなことを思い浮かべますか?魚や貝などの生き物?大海原を進む船?いろいろなことが連想されますよね。そんな海をテーマにしたコンテストは今回で2回目。前回2021年は海ごみや海洋汚染など、環境問題をテーマにした作品が多く、環境への関心の高さが印象的なコンテストとなりました。そして今年は…

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環境問題以外にも、幅広く様々なテーマの自由研究が集まりました。応募してくれたのは全国の小学生。その中から厳選された20作品がノミネートされました。

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子供たちの思いを形にするのは、御茶の水美術専門学校の生徒たちです。日々、センスと技術を磨く若いクリエイターと自由な発想の小学生がコラボした海洋インフォグラフィック。コミュニケーションを取りながら制作が進められます。

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作品を審査するのはデザイナーや水族館の副館長。海と日本プロジェクトを主催する日本財団の代表者など、様々な分野のプロフェッショナルたちです。

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司会はアナウンサーの名越涼さんと、岸壁幼魚採集家の鈴木里武さん。新型コロナウイルス蔓延防止のため、関東地方以外に住んでいる参加者はリモートで行いました。では作品を紹介していきましょう!まずはみんなの大好きな海の生き物を題材にした作品をご紹介。

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ゴカイの帽子を被りながら「ゴカイ、じつは誤解されています!」と、プレゼンしてくれたのは鹿児島県5年生の濱田蓮音くん。 実はゴカイ、牙があってとてもカッコ良く、水をとっても綺麗にしてくれるすごい生き物なのだそう!そしてゴカイが居なくなると…生態系ピラミッドが崩れてしまう!と、紙コップを使って分かりやすく教えてくれました。

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「分かりやすい理科の授業を受けているよう!」と名越さん。「濱田くんの作った自由研究の時点で構成案やレイアウトがハイレベル!」とカーツメディアワークスのデザイナー岩本さんも絶賛したこちらの作品。「まだ誤解が解けていないうちに、リアルなゴカイのイラストを見てしまうと引かれてしまうので、とっつきやすい形で表現できるように工夫しました。」と御茶美の宮下さん。まさに小学生と御茶美生さんの融合作品です。

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ゴカイと同じく普段はあまり注目されない生き物をテーマにしたのは、滋賀県2年生の浅野漣久郎さん。外来生物を悪者としてだけでない視点でまとめた「海にもいるよ!外来生物」。

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ユニークな発想が目を引いた「クジラのフンが海を豊かに!?〜人間はクジラなしでは生きられない〜」は、滋賀県4年生の浅野鈴穂さんが、手話を使ってプレゼンテーションをしてくれました。

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大好きなサメの視点から、強い魚でも免れない人間の影響をまとめてくれたのは、福井県3年生の笹村樹生さん。「サメが苦しいってどういうこと? ーサメも人間もみんな地球の仲間!ー」。どれも素晴らしい着眼点を持った作品でした。続いては、海が持つ未来の可能性を扱った作品。

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海底に眠る地下資源を調べてくれた東京都6年生の川崎環さんは「海にはお宝がいっぱい?」というテーマで、輸入に頼らなくて済むかもしれない、日本の海洋資源について調べてくれました。

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熊本県6年生の西森響さんは、波の力でクリーンな電気を生み出す「次世代エネルギー?波力発電」。洋上風力発電が注目される中、敢えての「波力」という視点に、羽田未来総合研究所の大西さんも、日本財団の海野常務理事も、今後の活躍に大きな期待を寄せていました!

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こちらも同じく海の発電を扱った「海のパワーでエコ発電?」。見事な演技力で個性的なプレゼンを披露してくれたのは群馬県6年生の萩原竜誠さん。「社会に貢献していく、今の時点で何か考えてることはありますか?」と、いう羽田未来総合研究所の大西さんの質問に、「実は今、商船三井のアンバサダーをしていて、環境に配慮した船などについて教えているので、これからも色々な事に関わって地球をより良くしていきたいと思います」と、意欲を教えてくれました。エネルギー問題を解決する方法が海にあるってすごく素敵な未来になりそうね。

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東京都6年生の鈴木瑛梨花さんは2度目の出場。前回は最優秀賞に輝いています。今回は温暖化による海面上昇について紹介してくれました。インフォグラフィックデザインのポイントは背景。世界の名所と、右上にいるダイバーのイラストは世界の各地に水没や沈没のリスクがあることを表しているそう。「諦めないために、これからしようって思ってることを教えてください。」と質問したのはイトーヨーカドーの小山さん。「最初は自分の家族や学校のクラス、それからチェーンみたいに広げていきたいと思っています」と鈴木さん。

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他にも環境に関するテーマに多くの子供たちが取り組んでくれました。褐虫藻が光合成で得たエネルギーをサンゴに与えお互いに支え合って暮らしています。と話してくれたのは埼玉県6年生の三輪風乃衣さん。「日焼け止め選びは海へのマナー」としてサンゴ問題を取り上げてくれました。「このまま水族館に飾らせてもらいたいほど素晴らしいです!左側に綺麗なサンゴ、右側に白化したサンゴ。ショッキングでも有りますがメッセージ性が強いです!」と、サンシャイン水族館の長塚副館長。

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「私達が海岸で拾えるマリンデブリは5%、94%は深海に沈み私達には拾えません」と、調べてくれたのは、東京都4年生の大西杏さん。「そこの海ごみどこ生まれ?マリンデブリを知ってるかい?」という作品を制作。「こういう形で伝えてもらわないと、なかなか気づかない大切なテーマだと思いました」と、鈴木香里武さん。

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「地球上の二酸化炭素が増えることにより、海も多くの二酸化炭素を吸収しています。これにより、海の酸性化が進み、プランクトンや魚、サンゴが死んでしまうということが起きています」と海の酸性化を教えてくれたのは、東京都6年生の楯未桜さん。「酸性、反対!」という作品タイトルも面白いですね。

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愛知県3年生山下櫂生さんの作品は、海ごみ問題をさらに一歩進めた、地球にやさしいプラスチック。薬局でキトサンを買ってきてプラスチックを作ってみたそう!将来は綺麗で丈夫な地球にやさしいプラスチックを作れるようなプラスチック博士になりたいそうです。「元々のレポートでは、文字情報のみだったため、プラスチック製品なる前の状態をモチーフにした大胆にキャラクター化しました」と、御茶美の佐藤さん。インフォグラフィックのアイディアも素敵です。

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「これを見た人たちにどう感じてどんな行動をとってもらいたいですか?」と、日本財団の海野常務理事の質問には、「お店で買い物をするときはバイオマス認証マークを探して選んでもらえたらいいなと思います。」と山下さん。バイオマス認証マーク探してみましょう!

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近年話題のブルーカーボンに関する作品も登場しました。1つ目は、藻場の役割と減少原因、解決方法を考えた、東京都6年生の井田かれんさんの作品は、自身が研究しているというウニや、大好きなサーフィンのイラストも取り入れた「豊かな生態系を守る藻場」。

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「CO2の新たな吸収源ブルーカーボンで世界をリードせよ」というテーマでまとめてくれたのは東京都2年生の瀬之上綾音さん。国企業だけではなく、私達市民の参加が重要であり、普及啓発が必要となっています。と瀬之上さん。

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「彩音ちゃんのレポートの圧倒的な情報量の多さに目が留まりました。ブルーカーボンのことについてもしっかり調べていて、自分の思いを自分の言葉とイラストでしっかりと表現しているところに魅力を感じました。」と、御茶美の中嶋さん。小学2年生とは思えないプレゼンテーションに、日本財団の海野常務理事も「本当に小学2年生?!」と驚き。どこに苦労したか?という質問にも「情報量が多かったので文字をまとめることが難しかったです!」と、自分の言葉でハキハキ。今回のコンテストレベル高すぎです!

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続いては子供らしい夢や未来の海を描いてくれた作品。Little fish portは僕の理想の世界です!と理想の港を描いた沖縄県4年生和久新さんの作品「作ろう!守ろう!育てよう!稚魚港「Little fish port」」

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将来は博士号を取ってJAMSTECに就職したいという大阪府3年生の吉岡那悠太さんは、ロマンに満ちた深海の世界をテーマに「ぜったいにのりたい「しんかい6500」」を熱意たっぷりにプレゼンテーション。

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ユニークなテーマに挑んだのは北海道6年生の伊藤晏理さんの「がんばれ!女性の海上保安官」。伊藤さんの住んでいる北海道・知床で起きた観光船の沈没事故。海上保安官が中心となって救助活動を行っていましたが、その中で女性が救助している様子はどのメディアも行って無く、女性の海上保安官の少なさに気付いたそう。とてもカッコ良い職業だと思うので、将来やりたい職業のうちの1つになったそうです。

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最後は魚離れが進む日本人みんなに見てもらいたい食に関する作品。埼玉県6年生の波多江菜心さんがテーマに選んだのは栄養素!「魚は栄養素の宝箱 〜世界も注目!健康パワー〜」

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養殖・天然両方のメリットを比較してわかりやすくまとめたのは、大阪府6年生の高林遥さん。「養殖と天然どっちがいいの?どっちを買ったらいいの?」

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東京都2年生の渡辺優槻さんは、日本の魚食文化を紹介してくれました。歴史と魚が大好きだから選んだというこのテーマ。縄文時代から武士の時代、現代までの食文化をまとめた視点がとても面白い作品となりました。「このグラフィックそのまま教科書に載せてほしい!」と、香里武さんも大絶賛です。

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力作揃いだった今回のコンテスト。とても優秀なお子様が沢山出てきて、審査員の皆さんも頭を悩ませました。まず特別賞に選ばれたのは…

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こちらの6作品。海の生き物から環境問題に食文化それぞれのテーマにぴったりのデザインで、どれも目を引く力作揃い!

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想いであるとか表現に、とても光るものがあったものを選ばせてもらいました。と、デザイナー岩本さん。コンテストにふさわしいバラエティーに富んだ受賞作となりました。

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見事サンシャイン水族館賞を獲得したのは、温暖化がもたらす海面上昇の危機を伝えてくれた「沈没をあきらめない」。鈴木瑛梨花さん三木詩音さん。

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「スカイツリーや自由の女神といった名所がもしかすると海の底に沈んでしまうかもしれない。その危機をすごく端的に表現してくれたのがサンシャイン水族館賞の作品だと思ってます。」とサンシャイン水族館の長塚副館長。「海を守っていく事がどのくらいの大切なのかを、これからも伝えていきたいと思います。」と鈴木さん。

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イトーヨーカドー賞は「地球にやさしいプラスチック」山下櫂生さん、佐藤弘美さん。多くのプラスチック製品を扱うイトーヨーカ堂も大注目の作品が選ばれました!

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「実際にキトサンからプラスチックを作るというチャレンジと、佐藤さんのキャラクター。明るい希望を持ったプレゼンテーションを見て、我々も一緒にこういうプラスチックがあるという事をお客様に伝え、お客様に選んでいただく、というようなことを一緒にやっていきたいと思いました」とイトーヨーカードーの小山さん。作品とイトーヨーカドーのコラボ商品が展開されるとこう事で、とても楽しみですね。

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海と日本プロジェクト賞に輝いたのは「がんばれ!女性の海上保安官」伊藤晏理さん、佐伯明音さん。

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「将来、海上保安官になると言ってくれたので、海上保安グッツをかお送りしたいと思います!」と、日本財団の海野常務理事。「とっても嬉しいです!女性の海上保安官がもっと増えて、より海が安全で楽しく使えるようになって欲しいです。」と伊藤さんも笑顔いっぱいでした。

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そして見事最優秀賞を獲得したのは、最年少ながら、驚きのプレゼン力で明るい海の未来を紹介してくれた「CO2の新たな吸収源ブルーカーボンで世界をリードせよ」瀬之上綾音さんと中嶋彩夏さん。

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「彩夏さんのおかげで素晴らしい賞をもらえいました!感謝しています!ありがとうございます。」と瀬之上さん。「ブルーカーボンや、こういった活動を知らない人にグラフィックで伝えていくようなお仕事をしていけたらいいなと思っています。」と中嶋さん。

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「彩音さんは小学校2年生でありながら、自分の言葉でそれをしっかりと表現をし、問題点や改善点、これからどういう対策をとるかということ、自分自身が今後どうなっていくかということ。この評価が審査員の中でも高かったです。」と日本財団の海野常務理事。

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知れば知るほど海をもっと好きになる。そしてその「好き」ということを突き詰めて発信していくことが、美しい海を未来に残すことに繋がります。子供たちの思いはインフォグラフィックで、より多くの人に届くことでしょう!



次回のみんなのあおいろは・・・

第18回 2022年10月15日(土)朝7:57~

秋の海ごみゼロウィーク

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